- nChainの『ビットコイン・サトシ・ビジョン』BitcoinSVを発表
- ビットコインABCとnChainの対立
- 大きな26パーセントRawpoolが出現。
- BitcoinCash キーパーソンの動き
- 海外大手の2取引所が対応を発表
- 新しい通貨が誕生する?『ビットコインスタッシュ』とは
- まとめ
nChainの『ビットコイン・サトシ・ビジョン』BitcoinSVを発表
クレイグ・ライト・博士のブロックチェーン開発会社nChainは、2018年8月16日に自社のBCHのフォークである『ビットコイン・サトシ・ビジョン』ビットコインSVを発表
nChainのBitcoinSV
- ブロックサイズを32MBから128MBへと増大させる(スケール問題を解決していくために拡大していく)
- オリジナルのビットコインプロトコルを復活させるために4つの『サトシ・オペコード』を含める
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BCHの長期的安定性を維持するために『バージョン0.1.0』実装へ戻る。
本来のビットコイン(BTCではできなくなったこと)を復活させようとしています。
ビットコインABCとnChainの対立
ビットコインキャッシュ最大のクライアントのビットコインABCは、nChainの発表後、数日後の8月20日に『フルノードビットコインキャッシュ実装のバージョン0.18.0』をリリース。そのバージョンには『カノニカル・トランザクション・オーダリング』や『新しいオペレーション・コード』といった主要なソフトウエア変更が含まれていた。
ビットコインキャッシュBCHがハードフォークを前に分裂の問題が出てきています。筆者はサトシ・ビジョン推奨していますのでクレイグ氏に賛同しています。
BCH派は、Bitcoin XT、Bitcoin Unlimitedの名前は覚えておいた方が良いですよ。
— ブロックちゃん (@block_chan) November 24, 2017
フォークは実現されなかったものの、現在のBitcoin Cashの元となったプロジェクトですし。
この対立にnChainのアップグレードには、最大のBCHマニングプールである『コインギークス』が支持を寄せています。(図形では24%のシェアの企業)
大きな26パーセントRawpoolが出現。
突然BCHのハッシュレート一位に躍り出てきたRawpool。創立者のツイートによると今回はビッグブロックのテストでBCHを採掘しているとの事だが、BCHのハッシュレートを巡る各方面の今後の動きに心理的に影響を与えそう。 pic.twitter.com/WQALx2eVWh
— Pluton (@23pluton) September 13, 2018
Rawpoolの創立者のツイート
『BTCには無いものを提供しているBCHのテスト採掘にフォーカスしている。コインの
値段以外にも沢山の重要なことがある。』
プロトコルの分岐でハッシュ戦争が起こるのが本来のビットコインの姿なら、本当は去年起こるべきだった。SVはABCを使わずにCoreのクローンで128MBブロックのクライアント作ってBTCチェーンでハッシュ戦争を仕掛けてみて欲しい。
— Pluton (@23pluton) September 6, 2018
BitcoinCash キーパーソンの動き
Jihan
Bitmein社の創設者のJihanはビットコインABCによるフォークを支持していて、クレイグライト氏のフォークへの反対に根拠が無いとして『偽物のサトシ』と呼んだ。筆者はJihan氏の事は尊敬している人の一人ですが、クレイグ氏を悪く言うとは思ってませんでしたね。何かの動きがあるんでしょうか。
ヴィタリック
『BCHコミュニティーは、分裂を回避するためにクレイグライト氏と妥協するべきではなく、クレイグライト氏を決定的に追放し、拒否するための機会として利用するべき』とツイート。ヴィタリックとクレイグ氏は仲が悪かったのかな?ヴィタリックのBCHよりの発言は以前からありましたから、てっきりクレイグ氏に賛同している一人かと思っていました。追記ーBCHの開発に参加したいんですね。最近のツイートより
クレイグ・ライト氏
『ビットコインについて人々が理解できていないことは、それが故意に限定されている点だ。安定したマネーであるようにデザインされており、そのためにセキュリティーに基づいたわずかな代替の必要性以外には新しいオペコードを追加したり、変更されたりするようにはデザインされていないのだ』
ロジャーバー氏の見解
開発陣のこの論戦について「ほとんど本質的なものはない」と主張。「ちょっとしたアップグレードに対する違いがあるだけなのに、ビットコイン(BTC)の関係者が大ごとにしたいようだ」と話した。その上で「11月に分裂が起こるとは思えない」という見方
妥協案示すコブラ
コンセンサスが得られないのであれば、変更を全く行わないのが最善であると述べている。筆者はあまりコブラという人物を信用していません。残念ながら。妥協する案や折衷案に対して賛同する立場ではありません。ですが、こういう話もあるという事でご紹介しておきます。
海外大手の2取引所が対応を発表
利用者や採掘者、投資家、様々な人たちを巻き込んでの状況で今後のビットコインキャッシュBCHのハードフォークの行方を注視していきたいと思います。
coinpost.jpCoinexの対応方針
Coinexは2017年12月にビットコインキャッシュ基軸世界初の取引所で、BCH取引高世界最大規模です。『対応方針』分裂によりBitcoinSV(BSV)というBCH非互換の仮想通貨が生まれた場合の対応
- 2018年11月15日時点の取引所のデータのスナップショットを取得・保管する
- それまでのBCH保管者は、BCH:BSV=1:1のレートでBSV保有者となる
- 新しいブロックチエーンが安定し、全てのサービスが利用可能になって対応。
- BSVがリプレイアタック対策を行わない場合、マニングプールのViaBTCと連携して利用者の資産保護を行う
ABCよりの発言でnChainが分岐を示唆しているような内容ですが、どうでしょうか。
Bitasiaexの対応方針
こちらの内容は長いので要約すると
- まだ分岐に関しての報告を開発者側より聞かされていないので、平等に開発陣のコミュニティー参入を歓迎する。
- できる限り分岐しないように密接に連携して欲しい
- 分岐する場合は最大ブロックチェーン優先原則で、最大コインをBCHとする
- ハードフォーク後の安全が確認されてから運用する
このような内容です。あくまで中立の立場とユーザーの資産を第一に考えた声明です。
最終的には『マイナー投票?』
両者の開発陣の妥協点が見出せない場合はマイナー投票になり、より賛同者を多くHASHの多い方がBCHを名乗ることになりそうです。もうひとつの仮想通貨はどんな名前になるのでしょうか?ロジャーの発言のように分岐はしないのか?
という話をしていたら、なんと別の開発グループから新しい通貨に分岐のハードフォークをする声明が出ました。どうなるんだろう『Bitcoin Stash』ビットコインスタッシュ
新しい通貨が誕生する?『ビットコインスタッシュ』とは
ハードフォークでの分裂騒動やコミュニティーの分裂騒動に嫌気を持っている(主導しているbitcoin ABCのリーダーシップに懸念)別のビットコインキャッシュの開発陣による11月のハードフォークでチェーンを分岐させて新しい通貨『 Bitcoin Stash』を9月23日に発表しています。まだ プロジェクトの信憑性について今後の動きに注視していくことにします。
一番の特徴は『Merged Mining マージドマイニング』
- 同じアルゴリズム通貨を同時にマイニングすることができる機能で、『スタッシュStash』・『ビットコインキャッシュBCH』・『ビットコイン BTC』を上手く使い分けられるというメリットです。
Bitcoin Stash Information Revealed: Merged Mining and More https://t.co/Am1zPxRK5k@BitcoinStash #Bitcoin #BitcoinCash pic.twitter.com/CYqxttPqg7
— Blockonomi (@blockonomi) October 3, 2018
『ビットコイン スタッシュ』開発陣の考えは?
11月でのハードフォークでの問題点である
まとめ
昨年2017年8月のビットコインBTCとビットコインキャッシュBCHの分裂騒動に非常に似た雰囲気・動きですよね。筆者はすでにビットコインBTCは ただのフォークコインだと思っているので不快な方はすみません。
本来のビットコインは、やはりこういう議論や活発な意見の中から生まれてきたものであると思っています。そういう意味では、もうすでにビットコインキャッシュBCHが以前のビットコインBTCのような皆が気にかける存在になったという事でしょうか。
ハッシュのあるマイニング企業のビットコインキャッシュBCH界隈での動きも気になります。11月15日まであと『カウントダウン20』